県立高校の統合問題は少子化の結果です。
よって、この問題を考える際には、域内人口の推移と現状を踏まえることが必要でしょう。
そこで、滋賀県の人口統計の10年分をグラフにしてみました。
図表1、本県の人口は上昇基調で推移しています。しかし、図表2の通り、かなりの地域差があることが分かります。図表3、湖北(長浜市と米原市)に限って言えば、この10年で5,082人の人口減です。
参考までに合併前の2005年における虎姫町の人口が5,582人でした。私たちの湖北では10年でひとつの町が消えてしまったと言ったら大げさでしょうか?
図表4は、湖北における人口の増減を原因別に示したものです。赤線が出生と死亡の差異である自然増減、緑色が転入出の差異である社会増減の推移です。2005年までは転入の方が多く人口も増加していました。ところが、2008年に湖北の人口ははっきりと減少に転じ、2009年以降は毎年1,000人前後の人口が減少しています。毎年200~400人近い数の自然減に加え、700~1000人規模の転出が連続しており、高齢化と産業の空洞化が同時進行している可能性があります。
図表5は、湖北の生産年齢人口(15歳~64歳人口)の推移です。この10年で湖北の生産年齢人口は湖北の人口全体よりも大きく減少しています。10年間で湖北の人口が5,082人の減少、マイナス3.1%だったのに対して、生産年齢人口の落ち込みは9,060人、マイナス8.7%となっています。出生率が伸び悩む中、全体の人口の減少幅よりも生産年齢人口の減少幅が大きいという事は、65歳以上の層に人口が移動していることを意味します。
図表6と図表7は長浜市の人口の推移です。長浜市は2006年と2010年に周辺自治体と合併しているため、段差のあるグラフになりました。図表7は、今の規模になった長浜市の人口の推移です。2011年から2013年にかけてグラフは下降線を示しました。
ところが、同じ湖北、さらには長浜市の中でも二極化が生じているようです。図表8は長浜市の統計資料で長浜市内の人口集中地区の推移を表しています。1985年以降、長浜市の人口集中地区(人口の高密度地区)は拡大の一途を辿っています。図表9で長浜の人口集中地区が長浜市の中心市街地に相当することがわかります。図表10は、図表8の表をグラフ化したものです。長浜市の人口集中地区の人口と面積が徐々に拡大していることが良くわかりますね。長浜市の中心市街地が周辺人口を吸収しながら拡大しつつある姿が浮かび上がってきます。
長浜市の人口集中地区についてのデータは5年に一度の国勢調査の結果を基にしているので、直近の状況が分からずもどかしいところです。現在もなお、長浜市の人口高密度地区が拡大しているのか、つまり長浜市街地における人口が依然として増加基調であるのか興味は尽きません。
以上、県の統計等を用いて、10年間の湖北及び長浜の人口の推移を見てきました。
雑な分析ですが次のように言えるかも知れません。即ち、湖北からは人口が流出しつつある一方、長浜市の中心市街地は周辺人口を吸収しながら発展成長している。長浜市は、市中心部に人口と資本とを集中させたスマート・コンパクトシティへと変貌しつつある。そう述べて、本考察の結論としたいと思います。
資料12~14は、ここまでご説明した図表の元になったデータです。エクセルデータ並びにパワーポイントデータそのものをご利用になりたい方は、本ブログの管理人またはフェイスブック『滋賀県立長浜北高等学校』 https://www.facebook.com/kitakou1 の管理人まで連絡ください。ここに挙げたすべての情報を開示提供いたします。
最後に、最新のデータを確認しておきましょう(資料A~D)。
情報源としたのは、2014年6月2日発表の滋賀県の人口についての県の調査です。
http://www.pref.shiga.lg.jp/c/toukei/jinkou/20140602.html
長浜に関係したデータを取り出してグラフにしてみました。
月次のデータですが、人が動く4月のデータなので全体の傾向が現れていると思います。
長浜市は県内第3位の人口ですが、前月に比べて134名のマイナスと県下自治体で最も減少幅が大きくなっているのが気がかりです。...
この他、彦根市と米原市でも人口は若干ながら減少となりました(米原が10名減少、彦根が4名減少)。
滋賀県南部で人口が増加傾向にある一方、彦根以北の人口減少が目立ちます。
長浜市の中心市街地では人口が増加しているとしても、湖北全体でみると、人口減少とりわけ15歳~64歳の生産年齢人口の減少は長期にわたって続いており、憂慮すべき事態であると言わざるを得ません。
長浜北高校と長浜高校との統合は、湖北における人口減少の結果生じた課題ですが、今後さらに域内人口が減少してゆくと、湖北の他の県立高校の統廃合の動きも生じるかもしれません。
しかしながら、学校やその同窓会といった存在は、世代を超えて卒業生を結びつけるものです。その廃絶は、地域社会にとっての損失だと思います。
長浜北高校と長浜高校の同窓会が融合して、両校の同窓会が存続することを望みます。
そして、私たちの母校長浜北高校が受け継いできた1世紀を超す校史が統合新校と統合同窓会に継承され、未来に続いてゆくことを切に願ってやみません。
June 6, 2014 written by ■
P.S. 北高時代から凝り性なので、一度やりだすとやりきってしまうまで収まりがつきません。因果な性分です。統計で遊ぶのはこれくらいにしたいと思います(笑。
とはいえ、なかなか奥が深く、さらに細かいデータを取り、リサーチを蓄積していけば、おもしろいものが出来上がるような気がします。
北高の新聞部あたりが引き継いでやってくれたら、うれしいんですけどね…^^
June 6, 2014 written by ■


















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